女性起業家の事業にかける思い
去る2020年11月16日、中小企業家同友会全国協議会主催の「第23回女性経営者全国交流会from新潟」(オンライン開催)に参加しました。当交流会には開催県として花角新潟県知事もビデオコメントを寄せられており、県としても中小企業支援及び女性活躍に高い関心がある事をうかがわせました。
前半はテーマごとの分科会とグループディスカッション、後半は佐渡の老舗酒蔵の尾畑酒造株式会社/専務取締役の尾畑留美子さんによる記念講演でした。
私は、前半の5つあった分科会のうち、「あきらめずに続けるダイバーシティ経営(人間尊重の精神で共に育つ社風づくり)—㈱グローバル・クリーン/専務取締役・税田倫子さん」の分科会に参加しました。
前半はテーマごとの分科会とグループディスカッション、後半は佐渡の老舗酒蔵の尾畑酒造株式会社/専務取締役の尾畑留美子さんによる記念講演でした。
私は、前半の5つあった分科会のうち、「あきらめずに続けるダイバーシティ経営(人間尊重の精神で共に育つ社風づくり)—㈱グローバル・クリーン/専務取締役・税田倫子さん」の分科会に参加しました。
経営におけるダイバーシティ
経営におけるダイバーシティという言葉を耳にするようになって久しい気がしますが、これに関していうと、特に女性の登用については最近国をあげて力を入れているものの、まだまだ道半ば、という印象です。㈱グローバル・クリーンでは、本当の意味での障碍者雇用、つまり単なる補助金目的ではない(それが悪いと言っている訳ではありません)、障碍者の自立を支援することに注力されているということでした。現在私は知的障碍者を自立させることを目的とする社会福祉法人の監事もやらせて頂いていることから、これも含めてのダイバーシティが重要だと普段強く思っていましたので、興味深いテーマとしてこの分科会を選びました。現在、㈱グローバル・クリーンでは、障碍者が健常者も含めたグループのリーダーもやるほどの実績をあげているということでした。素晴らしいですよね。勿論、一朝一夕にここまで来たわけではなく、著しい業績の悪化、マンパワー不足という困難を乗り越えて今がある、ということでした。また、ご自身の経験として二人目のお子さんを出産されるときに障碍を抱える形で生まれかもしれないと医師に宣告され、それを契機に、障碍者雇用を自分事として考え、それが絶対に「あきらめない力」の根底にあるということでした。その想像力、問題意識の持ち方は出来そうで中々出来ない事だと感じました。
コロナウイルス(Covid-19)が奪ったものは未来ではなく、想像力
後半の尾畑酒造の尾畑留美子さんによる記念講演では、「経営の悪化をウイルスのせいにしてはいけない、コロナウイルスが奪ったものは未来ではなく、想像力」、「経営上の正解はない、自分は何をやるべきかがみえた時、そこさえクリアになればどこまでもやり続けられる、それが結果につながる」という趣旨の話をされていました。全世界的な困難に直面している状況ですが、外部環境に自分の想像力を奪われる事無く、まずは現状を受け容れたうえで、どうするか、何をなすべきかを考えることが大切だというメッセージを頂きました。ご自身は東京でキャリアを積んで意気揚々と地元佐渡に戻ったものの5年間は何をやってもうまく行かなかったとのこと。日本酒需要の低迷や先代との衝突等々を経ての経験から語られる言葉は響くものがありました。
最後に経営者の資質は「自分と社員をどこまで信じることができるかである」という言葉もとても印象に残りました。
経営者の強い思い、企業経営にはそれが強烈に求められることを改めて感じさせられ、私自身の起業支援にもつながる良質のセミナーでした。
お誘いいただいた吉田工業の会長さんに感謝です。
最後に経営者の資質は「自分と社員をどこまで信じることができるかである」という言葉もとても印象に残りました。
経営者の強い思い、企業経営にはそれが強烈に求められることを改めて感じさせられ、私自身の起業支援にもつながる良質のセミナーでした。
お誘いいただいた吉田工業の会長さんに感謝です。